少年少女日本文学選集　宮沢賢治名作集

少年少女日本文学選集　第10巻

宮沢賢治名作集

発行　あかね書房
編集　串田孫一
監修　志賀直哉
　　　谷川徹三(谷川俊太郎の父)
　　　石山脩平
発行日1962年10月20日　初版
　　　(昭和37年)
版型　21 ✕15　厚さ 2cm
その他　箱付き

豪華なメンバーにより実現した宮沢賢治名作集は、細部にまで賢治の世界、人となりを紹介する熱意に満ちている。

まずは冒頭にある画像全4ページ。最初ページの画像は、畑を歩くおなじみの賢治画像の外枠に、本人の署名。4ページ目には直筆原稿の画像。その他、幼年期の画像や、盛岡中学入学、砕石工場時代の青年期画像も。

そして名作集を発行するにあたり串田孫一の編集方針が冒頭3ページに示される。

作品集として、【詩】では12編、【童話】が11話、【歌曲】としては4曲が掲載されている。

※この【童話】では、串田の意図により、「風の又三郎」の異稿が採用されている。

※また【歌曲】の4曲は、いずれも譜面付きで紹介されているが、内2曲は、賢治自身が作曲している。

※この名作集に収録されている作品名は、画像の目次を参照下さい。(画像11～14)

さらに、この名作集では単に作品を掲載するのみに止まらず、少年少女たちに賢治の人生、作品の観賞の仕方を伝えるべく編集された企画が随所に見られる。

作品に出てくる難解な単語、地名、方言などをまとめた注記が3ページ、さらに解説ページとして巻末に53ページ用意されている。

【解説】ページ
○宮沢賢治の一生とその作品
　　　　　　　　　串田孫一
○作品の読み方　　滑川道夫
○読書のあとで　　石田成太郎
○年表・その他
　・国語教科書掲載の賢治作品
　・宮沢賢治の出版物

現品は、約６０年自宅保存でしたが、比較的汚れ、ダメージが、少ない状態です。但し裏表紙の内側に、書き込みがあり、その文字を消し込んだ痕跡がありますので、画像で確認下さい。(画像20)　

※尚、中ページには書き込みはありません。

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