ウィリアム・シェイクスピア｜ヒース・ロビンソン｜十二夜｜1908年初版 ®️®️®️®️

著者：ウィリアム・シェイクスピア
画家：ヒース・ロビンソン
題名：十二夜
年代：1908年初版
社名：ホッダー＆ストートン
製法：オフセットプリント
挿絵：カラー40枚、モノクロ多数

ウィリアム・シェイクスピア、ヒース・ロビンソン『十二夜』1908年初版。ヒース・ロビンソンによって挿絵が手掛けられた英国挿絵黄金期の代表作である。当時のペーパーカバーが残った稀少な状態で、カバーを外すと美しいグリーンクロスの箔押し表紙が見られる。こうした挿絵本の初版は500〜1,000部しか刷られなかった。それゆえ、現存するものは大変稀少とされ、欧米圏を中心とした世界中の稀覯本コレクターから愛好されている。

『十二夜』は少女ヴァイオラが身を隠すために男装したことから始まる名作ラブストーリーである。少女ヴァイオラは嵐による船の難破で、兄セバスチャンと離れ離れになる。運良く海に打ち上げられたヴァイオラは身を守るために男装した後、シザーリオと名乗って漂流地イリリアのオーシーノ公爵に侍従として仕える。そして、男装したヴァイオラは公爵に密かな恋心を寄せるようになっていく。だが、公爵は伯爵令嬢オリヴィアに恋しており、彼はヴァイオラにそのことを打ち明ける。ヴァイオラは公爵の好意がオリヴィアにあることを知って悲しみに暮れるが、公爵の命令通りオリヴィアに公爵の気持ちを伝えにいく。だが、オリヴィアの答えはノー。ヴァイオラは公爵の失恋に自身の気持ちを重ねた。一方、ヴァイオラの兄セバスチャンも運良くアントニオ船長に救出されていた。その後、セバスチャンもアントニオと共にイリリアに赴き、この地で兄妹は再会を果たす。それから、ヴァイオラ、セバスチャン、オーシーノ、オリヴィアの4人の恋物語が展開され、最終的にはここから2組のカップルが誕生する。

ヒース・ロビンソンは、ロビンソン三兄弟の次男で、兄弟の中では彼が最も人気を博した。父は版画職人で、三兄弟とも挿絵画家の世界に進んだ。ヒース・ロビンソンは、当時の英国の挿絵画家の中でも一際仕事が早い画家だった。

折れのあるカラー挿絵あり。カラー挿絵だけでなく、モノクロ挿絵も多数収録。複数のページにシミあり。

＊100年以上前のアンティークブックのため、シミやイタミがカバーやページ等の各所にあります。新刊本とは異なりますので、神経質な方はご購入をお控えください。

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